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高額モデルアルバイト1
高額モデルアルバイト1
街でチラシを配っている人が近づいてきました。
「ちょっと!!!これ受け取ってください!!」
何枚配らなくてはいけない、とかノルマのせいなのか、その人は私が横断歩道を渡っている間だったにもかかわらず、必死で私にチラシを渡そうとしました。
「高額モデルバイト!!」
そんな文字が書いてありました。モデル、、、私にも出来るかな、と思ったのですが、そういう話ってろくな話がないに決まっていると思っていたので、そのときは、折りたたんでバッグの中に入れておいたのですが。
私は渋谷の坂を上って、目的地に向かおうとすると、途中で、携帯が鳴り出して、メールが入ってきました。
「ごめん!友達と会うことになった。また今度!」
これで3回目のキャンセルです。彼は全く私と会ってくれず、いつも、会えない、というメールを直前で返してきて、会えたとしても、
「ふーん、そうなんだ」
とかしか言わない、よく言う倦怠期に入っていました。
そんなメールを受け取ってぽっかり時間が空いてしまったので私はその待ち合わせ場所から東急線に乗って、代官山で買い物をすることにしました。
あ、これいいなぁ、、だけど今のままだと買えないなぁ、、なんて思いながら買い物をするのですが、どうしよう、仕事もそろそろ変えたほうがいいのかなぁ、、、なんて思いながら、おなかもすいてきたので、カフェでお茶をすることにしました。
「カプチーノと、、このデザートのセットください。」
私は少し暖かくなったので、外の席を選んで、本を読みながらデザートとカプチーノでティータイムを過ごしていました。
「へえ、、ここよく来るんですか。」
「あぁ」
そんなカップルの会話が後ろから聞こえます。ここでぼーっとしながら、昼の時間を過ごすのが私も好きです。
「今日本当に良かったの?約束あるっていってたよね?」
「いいよ。別に大丈夫だから」
その良く話すカップルの会話は、ここでも十分聞こえるほどでした。音楽を聴いていたのに、その声に混じってまで。でもどこかで聞いたことのある声でした。
私は振り向いてみると、驚きました。それが彼氏だったのです。
「え。。。。。。」
「あかね・・・・・」
私は背筋が凍りつきそうになりました。そこには、私とタイプのそう違わない女の子を連れた彼氏が、立っていたのです。
私は荷物をまとめてその場を立ち去ろうとしました。彼はなんとも居心地の悪そうな顔をしていたのですが、私はそんな彼を無視して、急いで会計を済ませて、近くの公園に行きました。
あれって浮気・・・・?
もしかして遊ばれていたとか・・・・?
いろんな可能性が頭をよぎります。そして知らないうちに涙がほほを伝って流れて行きます。私と話しているときには見せなかったあんな顔、饒舌な話し振り、全てが忘れたくなるほど嫌でした。きっと、これで終わりなんじゃないかと、本気で思いました。
涙を拭こうと、バッグからティッシュを出そうとして、顔を拭こうとすると、そこにチラシが入っていたのに気がつきました。
「高額モデルバイト募集!!カメラマンやデザイナーさんのモデルになってくれませんか?」
それをめくると、そんなことが書いてありました。私は、それなら・・・・。と思ったのですが、疑う気持ちもたくさんありました。でも、そのときは気が動転していたのか、知らないうちに携帯の番号を押していました。
「あのー、、モデル募集の広告をうけとったのですが・・・・・。」
震えながら話す私に、説明をしてくれたのは、年もそう違わない、優しそうな男の人でした。
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